重要文化財

太宰府天満宮

だざいふてんまんぐう

所在地:福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号

工事名称:重要文化財太宰府天満宮本殿保存修理工事

工期:2023年2月~2026年4月

漆塗 彩色

太宰府天満宮は福岡県中西部、三方を緑豊かな山々に囲まれた盆地状の地に所在します。
御祭神は学問や文化芸術で素晴らしい功績を残された「菅原道真公」をお祀りしています。道真公の御墓所の上に創建され、天満大自在天神「天神さま」の聖地として、また全国の天満宮の総本宮として大切に守り伝えられてきました。現在の御本殿は、筑前国主小早川隆景公により再建され構造形式は五間社流造、正面は向拝一間(軒唐破風付)、左右側面は各一間車寄(軒唐破風付)、檜皮葺となっています。桃山時代の豪壮華麗な様式が特徴的です。

今回の保存修理工事では、御本殿の漆塗・彩色工事を担当しました。漆塗工事では外部は唐破風から縁下まで、内部は天井から床までの範囲を各部材の経年劣化により各仕様に分け施工しました。紫外線の影響を受けやすい正面唐破風、向拝廻り、車寄せ廻り等は所有者、設計、元請の皆様に提案・協議を行い、漆塗回数を増やして耐久性を上げる仕様に変更しました。漆の色味は顔料分析結果を元に、九州内の弊社施工現場に各関係者が実際に足を運び、現地で確認・協議し決定しました。また、内部は丸柱の金箔押、床框の蝋色漆など見応えのある仕上がりです。

彩色工事は向拝琵琶板、金襴巻の置上げ彩色、欄間彫刻・蟇股彫刻の極彩色の描き直しを行い華麗に蘇りました。金襴巻と欄間彫刻は後世の修理のために白描図と復原見取図の作成も行っています。

尚、神饌案・吊灯篭の神具類と狛犬の修復もご依頼いただき、狛犬は令和9年納品に向け現在弊社工房にて修復中です。神具類は無事に納品・設置を完了しており、ご参拝の際に綺麗に蘇った姿を見ていただけると幸いです。

詳細は【小西美術工藝社通信Vol.29】にも掲載しております。

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