所蔵品一覧

開館以来、毎年テーマごとに特別展で展示してきたものの中から、優先的にデジタル展示している収蔵品です。今後も、随時追加する予定です。

  • 硯箱(すずりばこ) 猿月取蒔絵 【法量】
     径18 cm
     高さ2.9 cm
    【制作年代】
     江戸時代(18~19世紀)
    【説明】
    円形の印籠蓋造(いんろうぶたづくり)の硯箱。総体黒漆塗(そうたいくろうるしぬり)。甲面から側面にかけて土坡(どは)が描かれ、地上から月に向かって腕を長く伸ばしている猿と、群れの仲間たちが金銀平蒔絵(きんぎんへいまきえ)、銀平文(ぎんひょうもん)、絵梨子地(えなしじ)の技法で表されている。水面に映った月に向かって腕を伸ばす「猿猴補月(えんこうほげつ)」と共通する部分もあるが、やや異なる情景である。
  • 硯箱 唐獅子(からじし)の蒔絵 【法量】
     縦23.5 cm
     横22.3 cm
     高さ4.5 cm
    【制作年代】
     明治時代(19世紀)
    【説明】
    方形の被蓋造(かぶせぶたづくり)の硯箱。総体黒漆塗。蓋表には金高蒔絵(きんたかまきえ)で大小合わせて3体の唐獅子が描かれ、その背景に金銀研出蒔絵(きんぎんとぎだしまきえ)で土坡と高波が表されている。蓋裏、下水板(げすいいた)、親の見込みには梨子地粉(なしじふん)が蒔かれており、蓋裏には金銀研出蒔絵で鶏の親子が描かれ、下水板には金銀平蒔絵で沢瀉(おもだか)などの水草と流水文が描かれている。
  • 文箱(ふばこ) 海藻と貝の蒔絵 【法量】
     縦37.5 cm
     横8.3cm
     高さ8.0 cm
    【制作年代】
     江戸時代(18世紀)
    【説明】
    長手に作られた、被蓋造の箱。蓋側面には手掛(てかけ)が刳(えぐ)ってあり、親には紐金具が設けられている。総体黒漆塗に金銀平蒔絵で海藻と貝の図のほか、丸の中に一文字と三ツ石のような文様を組み合わせた紋が描かれている。
  • 懸盤(かけばん) 黒漆・朱漆(しゅうるし)塗に菊水蒔絵 【法量】
     縦34.5 cm
     横35.5 cm
     高さ19.2 cm
    【制作年代】
     江戸時代(19世紀)
    【説明】
    格座間(こうざま)に彫り込んだ四脚の台の上に折敷(おしき)を 乗せた、御膳の一種。盤面は朱漆塗、側面から脚にかけては黒漆塗である。また、金平蒔絵(きんひらまきえ)で、菊に流水の図が描かれている。
  • 小手箱(こてばこ) 黒漆に鶴亀松竹巴紋散しの蒔絵(懸子(かけご)付き) 【法量】
     縦17.0 cm
     横14.8 cm
     高さ15.8 cm
    【制作年代】
     江戸時代(18世紀)
    【説明】
    被蓋造の小手箱。蓋甲面は甲盛(こうもり)が付けられ、塵居(ちりい)がめぐらされている。親内側には、懸子が設けられている。総体黒漆塗。蓋、親の各面ごとに、金平蒔絵や絵梨子地で鶴と亀、松と竹の生い茂る情景が描かれ、随所に左三つ巴紋が散らされている。
  • 花見弁当箱 海蒔絵 【法量】
     全体
     縦12.3cm
     横19.7cm
     高さ19.7 cm
    【制作年代】
     江戸時代(18世紀)
    【説明】
    側面に格座間の透かしが入れられた提盤(ちょうばん)に、四段重、二段重を納める花見用の弁当箱。総体黒漆塗で、四段重のみ蓋裏および見込みが朱漆塗である。提盤には小舟の中から生い茂る草花の図が描かれている。四段重には、上から3段目にのみ海藻と貝が描かれ、そのほかは鉄線(てっせん)、桔梗(ききょう)、菊などの草花を文様化した図が描かれている。二段重には、蓋から親にかけて、紅葉と流水の図が描かれている。
  • 香合(こうごう) 忍草(しのぶぐさ)の蒔絵 【法量】
     径6.2 cm
     高さ2.2 cm
    【制作年代】
     明治~大正時代
    【説明】
    明治から昭和初期にかけて活動した漆芸家、植松抱美の作。器物全体を覆うように、金銀平蒔絵で忍草が描かれている。