重要文化財

瀧山寺

たきさんじ

所在地:愛知県岡崎市滝町地内

工事名称:瀧山寺三門保存修理工事

工期:2011年10月10日~2012年1月31日

丹塗

「瀧山寺三門」は1267年(文永4年)に建立されたとされています。三間一戸の楼門で屋根は入母屋造でこけら葺です。建物は丹塗が施されており、鮮やかな配色となっております。

丹塗は、旧塗膜を前鉋(マエガンナ)などの工具を用いて、木地を傷つけないよう手作業で丁寧に掻き落とし、その後平滑な下地を作り、塗りムラが無いよう均一に下塗、上塗と仕上げていきます。鉛丹と膠(ニカワ)を混ぜ、旧塗膜に色合わせし塗料を練り上げます。鉛を主原料として作られた丹は、重たく混ざりにくい為、力を込めて塗り上げました。現代の樹脂系塗料とは違った風合いや質感があり、鮮やかに楼門を彩ります。

このページを共有する