県指定文化財

榛名神社

はるなじんじゃ

所在地:群馬県高崎市榛名山町

工事名称:榛名神社 神宝殿(しんぽうでん) 保存修理工事

工期:2013年9月~2013年12月

漆塗 丹塗 彩色 錺金具

「榛名神社」は群馬県西部高崎市、榛名山中腹に所在しています。広大な境内地は、榛名山山頂の榛名湖へ向かう途中、一つの字(あざ)の規模ほどの15万㎡(東京ドーム約3個分)を誇ります。主祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)(火の神)と埴山毘売神(はにやまひめのかみ)(土の神)であり、本殿・幣殿・拝殿・国祖殿・額殿・双龍門・神楽殿など多数の国指定重要文化財があります。

今回の工事は、神宝殿(三重塔)の弁柄塗のほか、初層の獅子頭16体の金箔押(漆箔)を補修し、同じく初層の蟇股(かえるまた)12体の彩色を行いました。神宝殿(三重塔)は、随神門(ずいしんもん)を潜り右手に流れる清流沿い、本殿へ向かう途中にあります。榛名神社が寛永寺の支配下にあった神仏習合時代の名残りでもあり、明治初期の神仏分離の際の取り壊しを免れた、『三重塔』としては群馬県でも珍しい建造物といわれています。

神楽殿では奉納による舞や音楽演奏なども行われます。伝統芸能だけではなく、現代的な演奏も行われ、永い歴史の中で文化の融合を感じさせます。
建造物という有形文化財と、芸術・芸能という無形文化財を同時に触れる貴重な体験ができるかもしれません。

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