胡粉摺り

胡粉摺り(ごふんずり)

「胡粉摺り」とはその言葉の通り、膠水や水で練った胡粉を木部に摺り込んだ後、余分な胡粉を拭き取り、その下に施した唐木色付による発色を強調させる、美的効果向上を目的とした工夫を指しています。


日光東照宮の陽明門や、唐門の柱や貫(ぬき)等は現在、胡粉で白く塗られていますが、当初は「唐木色付けに胡粉摺り」であったという説も伝わります。その真偽や時期の究明は、専門家の方々によるさらなる研究が待たれるところです。


事例建築として、弊社が修理に携わった埼玉県熊谷市妻沼の歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)があり、奥殿の丸柱と繋ぎ虹梁(つなぎこうりょう)に胡粉摺りの美しさを確認することができます。


「胡桃文(くるみもん)」形の浮き彫りを施された陽明門(柱)の凹凸が、唐木付けの着色と胡粉摺りで強調され、浮き上がる様を想像してみるのもまた一興です。